あろっと夢番地

ラーメンが好きです。

【要約・感想】『FACTFULNESS(ファクトフルネス)』を読んで

こんにちは、あろっとです。

 

今回は

『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著 上杉周作、関美和訳)の要約と感想について書いていきます。 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]

価格:1,980円
(2020/4/3 08:34時点)
感想(35件)

 

 

チンパンジークイズ

突然ですがこの問題の答え、わかりますか?

質問1 世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?

 A  50歳 

 B  60歳 

 C  70歳

 

 

質問2 自然災害で毎年亡くなる人の数は、過去100年でどう変化したでしょう?

 A 2倍以上になった

 B あまり変わっていない

 C 半分以下になった 

 

 

質問3 いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?

 A 20%

 B 50%

 C 80%

 

 -「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」より

 

答えは 3問とも  でした。

 

どれくらい正解できましたか? 3問とも間違えてしまったという方も多いのではないでしょうか。

本書ではこのような三択の質問が全部で13問あるのですが、これらの質問は分野や学力に問わずほとんどの人が三分の一の正解率にも満たない(つまり、適当に選んで33%正解するはずのチンパンジーにさえ勝てない)問題なのです。ちなみに私も13問中3問しか解けませんでした。

この「チンパンジークイズ」からもわかるように私たちは当たり前のように知っておくべき事実さえも知らないことが多く、ドラマチックに物事を考える傾向にあります。これは「10の本能」というものが原因です。

 

「10の本能」って?

先ほどのクイズに間違える原因は「10の本能」であるということを説明しましたが、10の本能とは一体何なんでしょうか。

恐怖本能」を例に出してみましょう。「恐怖本能」は、恐ろしいと感じるものに自然と目がいってしまうという本能です。人々が怖いと感じるものへのリスクを過大評価してしまい、また本当に危険なことに目がいかなくなってしまうのです。

飛行機事故で死亡者がでるのは非常に恐ろしいことであり、ニュースで報道されるのは当たり前のことだといえるでしょう。ですが飛行機事故の死亡者数は年々減少しており、2016年では4000万機の旅客機が、死者をひとりもださずに目的地に到着し、死亡事故が起きたのはたったの10機です。

「恐怖本能」は世界中の人々が助け合う要因にもなっていますが、一方で「恐怖本能」のせいで、「年間4000万機もある、無事に着陸した飛行機の数々」に気づかず、また「年間33万人もいる、下痢で亡くなる子供たち」がテレビに映ることもない、これが恐怖本能の恐ろしさです。

質問2に間違える原因も「恐怖本能」にあります。自然災害によって亡くなる人の数は100年前と比べて半分どころでなく25%になりました。私たちが自然災害を恐ろしいと感じる「恐怖本能」やメディアが、どの災害も史上最悪であるかのように報道し続け「恐怖本能」を煽っていることが自然災害が増えているかのように感じさせる原因となっているのです。もちろん自然災害は恐ろしいことですが、それでも情報や技術の発達により減少しているということを理解しなければなりません。

「恐怖本能」を抑えるためにはリスクを正しく計算し、行動する前にまずは落ち着くこと、リスクは恐ろしさとは関係がなく危険度×頻度であるということを理解することが大切です。

 

このように本書には「10の本能」についてとその抑え方が書かれており、これらを知り実践することで、事実に基づいて世界を理解する力を身につけられるのです。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。ほかにも「分断本能」にとらわれた「先進国」「途上国」ではなく所得から4つのレベルに分けて考えるなど興味深い内容がまだまだあります。

私は大学のゼミの課題として本書を購読しましたが、私と同様に大学の課題に指定された、という方も多いのではないでしょうか。

そうでない方も、「10の本能」について知りたい方、正しい情報を見抜く力を身につけたいという方はこの本を読んでみてはいかがでしょうか。

 

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 [ ハンス・ロスリング ]

価格:1,980円
(2020/4/3 11:39時点)
感想(35件)

今の時代、本は「聴く」ことができます。

Amazonが提供しているサービスで、その名も「Audible(オーディブル」です。

 

Audibleオーディブル)」の詳しい情報はこちら

arotokoton.hatenablog.com

 

 「ファクトフルネス」は「オーディブル」で聴くことができます。

興味を持った方は下記のURLより登録可能です。

「ファクトフルネス」をオーディブルで読む